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El Xampanyetで立ち飲み

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ゴシック地区の路地を歩いていたら店から客が溢れている飲み屋があった。
見ていたマップには自家製カヴァの店と一言書いてあった。カウンター周りに立ち飲みの人影が見えた。立ち飲み出来るということは席がない代わりに、席がないからお帰り下さいと言われることもないということだ。
どれどれ、混んでるけど入ってみよ〜っと、と人の隙間から、パルドン、パルドン、と入り込んだ。
カウンターに辿り着き、カヴァを2つ下さい、と言った。
2種類あるらしい。
どっちにするか聞かれたから一瞬考えると、カウンターで立ち飲みしている人たちが、チャンバイエだ、チャンバイエだ、とぼくに言う。じゃ、チャンバイエ2つ!と注文した。
冷蔵後から取り出したガラス瓶から酒がグラスに注がれているあいだ男のうちの1人が教えてくれたことには、背の高いグラスに注がれるあっちのカヴァは普通のカヴァで、背の低いこのグラスに注がれるチャンバイエはこの店でしか呑めないと教えてくれた。
ぼくが飲もうとしていたのはまさにそれじゃないか。ムイビエン!ありがとう、と言った。
注がれたグラスを取ってひと口飲む。
ライトな微炭酸白ワインという感じでとてもスッキリしたものだった。

カウンターの中から何か食べるか?と聞かれたので、ガラスケースに入っていたハモンとチョリソーのタパスを、指差しながら、コレと、コレ下さい、言った。
どこで食べると聞かれたから、近くにあった冷蔵庫の上を指差して、あそこいい?と聞いたら、ニコリとされた。

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2人だからか2個ずつきた。美味しい。
フランスのバゲットに比べて歯切れにいいスペインのバゲットは立ち飲みに向いてると思った。イタリアのバーカロで飲んでるような気分だ。
気分がいいからお替わりしよう。

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バルセロナに来てパンコントマテを食べてないから頼んでみよう。
パンコントマテある?って聞いたら、あるという。
カウンターいた1人が、パンコントマテはうまいぞ、と僕に頷く。
じゃ、下さい、というと、アンチョビは載せるか?聞いてきた。
すると、カウンターにいた男達が一斉に、そうだ、そうだ、パンコントマテにはアンチョビだ、アンチョビだ、アンチョビを載せるに決まってる、と言ってきた。
これはもう載せるしかない。
笑いながらアンチョビも一緒に、と言うと向こうも笑いながら深く頷いた。
パンコントマテはバケットにトマトを擦り付けオリーブオイルをかけただけのシンプルなものだ。日本トマトとの違いをみようと思ったけど、たしかに桃太郎じゃ代用効かないけど味の濃いミニトマトだったら作れそうだ。

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この尾付きのアンチョビが予想外に美味かった。
あまり発酵させてない引き締まったイワシの身が酒の肴にピッタリだった。
やっぱり常連のオススメは聞くものだな。

さて、お会計してもらおう。
計算してもらったけど、忙しそうでお金を渡そうにもなかなか渡せない。
常連のおじさんが、アントーニオって言ってみな、と言った。
はいはい、アントーニオ!誰も振り向かない。
もっと大きな声で、アントーニオー!だ、という。
アントーニオー!!
アントーニオは驚いた顔をしてこっちを見て、僕に手を伸ばし握手をした。
カウンターにいたほかの男が、会計だろ、と話す。
無事にお会計済ませ、カウンターのオジさんたちに、ありがとう、グラシア、と言って店を出た。
やっぱり飲み屋はいいなぁ。

店の入口を振り返ると看板にEl Xampanyetと書いてある。

ネットで調べたらガイドブックによく載る有名な店らしい。
エル・シャンパイエとカタカナ表記されていた。チャンパイエでは検索しても出て来ない。
スペイン人はシャンパーニュという発音が苦手だからカヴァと言うようになったと本で読んだことがある。きっと「シャ」が「チャ」になっているのもそのせいなんだろう。
アントニオも名物オジさんらしい、だから僕が握手を求めていると思ったんだ。
会計も安かったし、軽く1杯引っ掛けるのにピッタリの店だなぁ。

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2014年04月17日 11:05に投稿されたエントリーのページです。

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