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コロニア・グエルのパン屋さん

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コロニア・グエル教会を見たあと、お腹が空いたので何かを食べられる店を探して散策。
車が止まってるし、家はどこも小綺麗にしているから、人は住んでるんだろうけど気配がない。
教会を見学しているとき、遠くのほうから子供達の声がしたから学校があるんだと思った。グエルの工場の不景気で、この街の教会の建設は中断されたけれど、今でもコミュニティがあるということはきっとどこかに店もあるんだろう。
地図をみて広場のような場所に向かって歩いてみる。
カフェがあったけど、時間が早いのか、やってるのかやってないのか分からなかった。
窓際にパンを置いてある店があった。
店だと思ったけど、看板がない。レースのカーテンに阻まれて中もあまり見えない。
玄関らしいガラスドアからお菓子が並んでいるのが見えた。
ここは店に違いない、入ってみよう。
4m×4mくらいの小さな店の右奥にパンの置かれたカウンターがあり、その手前に注文しているおばさんが一人、カウンターの先にはお店の人らしきおばさんが一人。
僕がパンを買っているおばさんの後ろに並ぶと、店のおばさんは僕をチラッと見て少し戸惑っような困ったような顔をした。
ここに来る時に降りたモリ・ノウ駅で思ったことがある。
自動改札でチケットを入れる時、「ここに入れて下さい」であろう表示の一部が、バルセロナの大きな駅ではpor favorのところが 、ここではカタルーニャ語の, si us plau.と見えた。ここはカタルーニャ語の街なんだと思った。
隣りでどのパンにしようか迷っているうちの奥さんの言葉聞きながら、頭のなかでは一昨日まえに覚えた数少ないカタルーニャ語をいつでも取り出せるように並べておいた。
地元の人らしきおじさんとおばさんも入って来て、僕らの後ろに並んだ。
さぁ、僕の番だ。
パン屋のおばさんの僕を見る目が泳いでいるのなんて気にせず、笑顔でボンディア!と言ってみた。頭の中で順番に並べたカードの1枚目だ。
おばさんの硬い表情がほぐれ、ホッとしたような笑顔でボンディア、と返された。
やった。
一言の挨拶でこんなに状況は変わるんだ。そして、これでパンも買える。
あとはスペイン語の授業で覚えた数の数え方のあとにパンに付いた札の名前を読んで、最後にスペイン語のポルファボルの代わりに頭の中の2枚目のカード、スィゥスプラウをくっ付けた。
お会計を済ませ、お礼を言って、アデウ!と挨拶した。これがぼくの最後のカード。
振り返ると列に並んだオジさんたちからもアデウ!とアディオス!と言われたので挨拶をして外に出た。

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パン3つで、2.5ユーロ。安い。
塩味が効いていて粉の旨味もあってとても美味しい。
頭の中に並べた3枚のカードが有効に使えていたがどうかは分からないし、スペイン語が話せる人ならスペイン語で通じたに違いない。

飲みものを買い忘れたから少し喉につかえたけど、へへへへ、と、にやけながら駅に向かう道を歩き、おばさんのパンを平らげた。

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2014年07月19日 14:22に投稿されたエントリーのページです。

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