ナポリ4日目の朝、天気予報通りの曇りときどき雨。
曇ってたって、毎朝海岸を歩くのが気持ちいいい。
滞在中の天気予報が良くなかったからポンペイ行きを諦めたこともあり、この日はカポディモンテ美術館に行くことにしたのだ。
ローマとフィレンツェは美術漬けにするつもりだったけど、ナポリは絵を見る上であまり重要視してなく、カポディモンテは見に行っとくか、くらいな感じだったのですが想像していたよりも見ごたえのある作品を所蔵した美術館でした。さすが国立。
この日はバスとメトロの1日券を買ったのでメトロのトレド駅までぶらぶらしてから地下鉄でムゼオ駅まで行き、考古学博物館前のバス停からC63に乗ってカポディモンテの丘へ。
降りるバス停はいつもiPhoneアプリの機内モードでもwifiをオンにしておけばGPSで現在地を知らせてくれるmaps.meを使って、美術館のあるカポディモンテ通りの手前のバス停で降りてみる。このアプリには毎年助けられているのだ。
ちなみに、帰りは美術館の最寄りのバス停から乗ろうと思ったら、通りがかりの男性が、そこはバスが来ないからあっちまで行かないとダメだよ、と教えてくれました。
やはりナポリのバスはあてにならないのだ。
国立カポディモンテ美術館。
思っていたより大きい。
人が少ないのは翌日が第一日曜日で無料の日だからなのでしょう。
ナポリの国立の施設は毎月第一日曜日が入場無料なのだそうだ。
僕らは考古学博物館とサンマルティーノ修道院を無料で見よう、と思っていたので、ここは身銭を切るつもりなのだ。それにしても人が少ない。
ティッツィアーノのパウロ3世とその孫たち。
無料デーの前日にお金を払うと、貸切状態で鑑賞できるということでもありますけど、何となくナポリは芸術に対して貪欲ではない感じもあるような気が。。
サンカルロ劇場のコンサートのチケットを取る時も割りとすんなり取れました。冬の時期の上演はミラノやパリだったらあっという間に良い席やリーズナブルな席が売れてしまうけど.......そういう感じはなく当日、空席もちらほらあったなぁ。
そんなナポリだからこそ、無料デーはきっと家族連れで混雑するかもしれない。実際、考古学博物館は行列でした。
見応えのある絵画館です。
2階はルネサンス、バロック、ロココあたりのコレクション。
ちなみに、3階は近現代美術らしかったのですがクローズでした。。
ベッリーニのキリストの変容。
あ、ティッツィアーノのダナエってここにもあったんだ。
隣りには懺悔するマグダラのマリアも。見られてよかったな。
本当に何も調べてなかったので、よくある地元出身の画家の絵ばかりがあるのかと思ってました。大違いでした。
ここの目玉でもあるパルミジャニーノのアンテアのある部屋。
ブリューゲルの盲人の寓話と人間嫌い。
昨年、ルーブルで見たブリューゲルの「乞食たち」もそうだったけど、これも絵画に込められたものが多くて重たい記憶に残る一枚ですね。じっくり紐解きながら復習したいところですがまたの機会に。うん、見られて良かった。
キーファーもあるんだー。
こういう流れもルーブルを思い出させるなぁ。
1フロアー見られなかったけど充実した内容ですわ。
このカラヴァッジオだけの部屋、演出が劇的です。
.............作品保存的にはも少し暗くなくて大丈夫なんでしょうか。
この他にもいろんな部屋がありました。じっくり復習したい気持ちもあるのですが、このあとのフィレンツェの復習もあるし、このペースだと回想が年越しちゃいそうなので少し先を急ぎます(笑
いやぁ、それにしても僕ら以外に見たお客さんは3組くらいですよ。
ほぼ貸切でした。
せっかくだから庭も散歩して帰りましょう。
庭も広く、美術館内よりもランニングしている人のほうが多いくらいです。
むむ、でっかい落ち葉だな。
ちょっと危険なくらいだな。
雨が降りそうで降らない、微妙だけど濡れるよりはましな天気でした。