
カポディモンテ美術館からバスで考古学博物館まで戻った。
iPhoneの地図アプリに、この近くにチェックがあるのに気がついた。
自分のメモで「ルイージ」って書いてあるけど、飲食店なんだかギャラリーなんだか覚えてない。
ポイントした場所に行ってみるけど、それらしきものも見当たらない。
近くに小さなお洒落とは言えない店があった。
入り口からすぐのところにピザ釜が見えた。
前をゆっくり通ると、中から白髪頭にゲジゲジ眉毛とギョロッとした目つきのおじさんが出てきて、食べるか?と聞いてきた。
人気のありそうな感じには見えないし、狭そうだし、中はおっさんばかりで皆立ち話している。
この店がルイージなのか?と思って、ここはルイージ?と聞いてみた。
おじちゃんが、親指で自分を差し、俺がルイージだ、と言った。
あ、、そう、、あなたルイージ、、、じゃぁ、食べて行こうか、とはならない。
ちょっとひと回りすることにして1ブロック歩いてみた。
やっぱりそれらしいものが見当たらない。
じゃあ、ちょっと荒井注に似たルイージおじさんとこで食べてくか。
入り口で食べられる?と聞くと、こっちだこっちだ、と立ち飲みの狭い店の奥の階段を登るように言われ、2階の小さな客席に通された。
誰もいない。
ルイージおじさんがメニューを開きながら、これがオススメだ、と魚介のパスタを指差した。
ピザじゃないんだ。
パスタのなかでは一番高かったけど10ユーロちょっと。
じゃあ、それにしてみよう。
白ワインを1本と、魚介のパスタと魚介のフリットを注文してみた。
この白ワイン、ノーラベルだけどすごい冷えてて甘みなくキリッとしていて何だか美味い。
アルコール度数が10.5%と低いのも昼間に飲むにはピッタリでグイグイいける。
ポッツオーリって書いてあるから、地元のワインだ。
1本3ユーロくらい。安いな。
それだけのことでえらく気分がよくなった。

カリッとスナッキーなフリットミストがまた白ワインに合う。
臭みもないし、こりゃいいや。
僕らの他に一組3人家族が入ってきた。
みんなピザを一枚ずつ注文していた。
やっぱり彼らもなんだか不安気だな。そりゃそうか。
席に着いて見渡せば地元の人じゃなくアジア人が飲んでるんだから。

おじさんオススメのパスタはなんと耐熱ペーパーに包まれてやってきた。
テーブルの上でおじさんが包みを破き、ここだけとてもテンション高く、ボナペティートー!!とご機嫌だった。
アサリにムールに小エビにスカンピ、どれも美味しくパスタはヌードルっぽい平たいやつ。
ホイル焼きみたいに包んであったけどどうやって作ってるんだろう。
おじさん、確かに美味しいよ!
おじさんにそれを伝えたけど、案外素っ気なかった。
うん、そんなもんだよね。
お会計はコペルト込みで20ユーロちょっと。

やっぱりここでもマラドーナ。
この店がなんていう店だったのか調べようと思ったけど、Googleのストリートビューで見ても見つからない。
ルイージもルイージおじさんの店も。
だれかに薦めるつもりもないけど、自分が近くを通ったらまた一杯引っ掛けてもいいなと思う。