72時間使えるフィレンツェカード、まずはカードをゲットすべく駅近くにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会のインフォメーションへ。
インフォメーションは教会の裏手にあり、そのすぐ横にフィレンツェカード用の入口もあったので、この正面からは入れず、出口として出たあとにこの写真も撮りました。
裏口から入ると、こんな感じ。
中庭に面した回廊にでます。
スペイン人の大礼拝堂にあるボナイウートのフレスコ画。
さて、ここで見たいと思っていた、マザッチョとギルランダイオ、ブルネレスキの作品のある大空間へ移動しましょう。
おぉ、マザッチオの三位一体。
ルネサンス三昧になるつもりのフィレンツェでまずは初期ルネッサンスを代表する1人マザッチオ、そしてその代表作の1つですね。
彫刻のドナテッロ、建築のブルネレスキなどとの交流がどのくらいあったのかはあまり調べてはいませんが、マザッチオによって絵画にはじめて遠近法が用いられたのはブルネレスキの影響もあったんじゃないかということです。
建築のブルネレスキ、彫刻のドナテッロ、絵画のマザッチオ、ギルランダイオ、フィリッポリッピなどなどから、盛期ルネッサンスのボッティチェリ、レオナルド、ミケランジェロ、ラファエロ、ティッツィアーノなどなどそしてマニエリスムへ、
フィレンツェには彼らの作品がテンコ盛りだと思うと楽しみでもありますし、想像しただけで食べる前からお腹いっぱいになりそうでもあります。
おぉ、ブルネレスキの十字架像です。
美術ゴシップ的にもこれは見逃せない1つです。
これ以上近寄れなかったのでズーム!
どこまで本当の話かわかりませんが、
ギベルティの元で共に学んだ写実彫刻のドナテッロが作った十字架像に対して意見を求められたブルネレスキは、君のはキリストではなくその辺の百姓みたいだ、と言ったのだそうだ。
言われたドナテッロはブルネレスキに、じゃあ、君も作ってみたらいい、と言い返したという。
何ヶ月か後に、ドナテッロはブルネレスキに誘われて昼食の買い物をしてからブルネレスキの家に向かい、途中でブルネレスキは用事を思い出したから先に家に行っててくれ、と、ドナテッロを1人で家に向かわせた。
家に入ったドナテッロが見たものは、完璧なまでのキリスト十字架像で、ドナテッロは持っていた卵の入っていた買い物を袋を床に落とし、その様子を後から入ってきて見たブルネレスキは、おいおい、僕らは何を食べればいいんだい、と言ったのだそうだ。
そんなブルネレスキに対し、君にはキリストを作ることが許されて、僕には農夫なんだ、と言ったのだそうだ。
ちなみにドナテッロの十字架像はサンタクローチェ教会にあるので、フィレンツェカードで後日見に行きます。
ブルネレスキの十字架像の隣り、中央礼拝堂のギルランダイオのフレスコ画がまたすごいです。
洗礼者ヨハネ伝。
聖母マリア伝。
中央礼拝堂の隣り、フィリッピーノ・リッピの聖ヨハネとピリポ伝。
おぉ、ジオットの十字架像です。
フィレンツェカードじゃなかったら、正面玄関から入ってきてまず目に入るのがこれでしょう。