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フィレンツェの街角のサンドイッチ屋さん

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アカデミア美術館の近くだったように思う。
通りに人が並んでいるのが見えて、その前を通りながら店のなかを眺めていると顔の大きさくらいのサンドイッチを笑顔で頬張りながら出てくるおじさんが見えた。嬉しそうだし旨そうだ。
僕も買ってみよう。

順番待ちしている間に中の様子を覗いてみる。
ショーケースの中にチーズやハム、サラミ、生野菜、煮たりグリルした野菜、ペーストなどがならんでいる。
ショーケースの後ろでは囲まれたカウンターのなかで狭いけれど快適そうに、女性がひとりでオーダーに合わせて1つずつサンドイッチを作っていた。
パンは一度温めて、その間に具を用意して。手際はいいけど急いでるでもなく、どことなく楽しそうでもある。
作り終わったら手渡しお会計も済ませ、それから次のお客さんのオーダーを聞く。
ぼくは黒板に書いてあった本日のサンドイッチというのにした。
フォカッチャにフレッシュチーズ、ハム、オリープペーストのシンプルそうなものだ。

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手渡されたサンドイッチはほんのり温かく、冬の寒い空気のなかでは手に触れた温度以上に体が温まるのを感じる。

イタリアやフランスの人ってある程度 待てる人たちなんだと思う。

日本人の作業が早いのか、遅いのを許さない日本人が多いのかは分からないけど、そこに安ければ安いほど良いというのと、冷凍加工食品の技術も加わって、日本のファーストフードやファミレス、回転寿しなどの飲食チェーン店の数は増え、ニーズも減らないのかもしれない。

庶民からすると安いのは助かることです。
でも食べながら、お腹にはたまるけどこれで食文化は作れないような気がしている。

最近、那須周辺で2、30代の方が起業した個人店を見たりすると、数も必要だけど質は下げられないという手仕事のお店をたまに目にする。
そんな彼らの作ったものを小さい子が食べて育つ。
いやあ、日本も捨てたもんじゃないな、と思うのです。

そして、ぼくもぼくなりにがんばろう。

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2015年09月28日 22:08に投稿されたエントリーのページです。

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