サン・ロレンツォ教会から通り渡りメディチ・リッカルディ宮へ。
フィレンツェはほんとに見所が密集してるから回るのが楽ですねー。
通りからは無愛想な堅物なイメージの屋敷でしたが、中に入ればコリント式の柱廊の中庭のあるお屋敷でした。
その中はもっと凄いものがあり、あのドアの向こうの階段を上るとゴッツォーリのフレスコ画のある礼拝堂があります。
入室数制限があり、階段下で少し待ちしました。
階段を上るとすぐに絵画が.......そして......
このドアの向こうがゴッツォーリのフレスコ、東方三賢者の礼拝のある礼拝堂です。
撮影オッケーでした。
いやすごいですわ、これは。
部屋の壁にびっしりと描かれた東方三賢者(マギ)の礼拝です。
ここの礼拝堂の名前もマギの礼拝堂です。
隅々までびっちり描き込んでいて、全体のバランス感覚とか絵画技法というものとは違った意味での凄さですね。
メディチ家も列に加えてきちんとスポンサーを喜ばせてますし、群衆のなかに自分も描いてます。
メディチ家という強大なパトロンがあったからフィレンツェで新しい美術が興り、今はその遺産で観光業が成り立っているという........経済力の凄さですね。
それにしても、これだけの贅沢ができるお金持ちが、お金かけて作った自分たちだけの礼拝堂で一体何を祈ったんでしょう。
最後に鏡の間でそんなことを考えるのでした。
天井画はナポリ出身のルカ・ジョルダーノでした。