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ベルギー王立美術館へ、まずはマグリット美術館から。

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ベルギー王立美術館へ。
ブリュッセルに来て、いきなりメインイベントなのです。
王立美術館の中には、古典美術館、近代美術と世紀末の美術館、マグリット美術館があるというので、この日は1日ここに入浸るつもりなのです。

まずはチケットオフィスへ。
共通チケットがあるらしいので、全部の美術館が見たいです、と言ったら、オーケー、コンビチケット、と言われました。
1人13ユーロ。其々だと8ユーロだからお得ですね。
ちなみに有効期限は1日だそうです。

まずはマグリット美術館から見るように言われましたので、言われるがまま。
ひょっとしたらマグリット美術館は入場制限がある時があるのかな。

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古典美術館とそれ以外の間にある通路。
サポーターシステムのアピールトンネル。

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マグリット美術館のみ館内撮影禁止でしたので、これは入り口の写真です。
頭上に見えるのはベルギーのブルージュの北東、海沿いのリゾート地クノック=ヘイストにあるカジノの壁に掛けられているという「魅せられた領域」じゃないですか。
実物はカジノに行かなくちゃ見られないのですが、見たいと思っていたマグリットお馴染みのモチーフ満載のこの作品の装飾に、グッとテンション上がりました。

2009年オープンでまだ出来立て感がありますが、マグリット美術館に限らず、近代、世紀末も等しく現代的な内装とライティング、美しい美術館群です。

内容は、さすが充実の展示です。
年代順に展示されてますので、展示を進むに連れ、技術的な向上に伴う画面の密度と緊張感が増して行きます。

ニューヨークのMOMAやヴェネツィアのペギーグッゲンハイムにもあったマグリットの代表作のひとつ「光の帝国」ですが、ここには2点あり並べて展示されてます。
「アルンハイムの領地」も構図を変えて複数展示されています。
共通したコンセプトを見るのと同時に違った狙いも確認することできるのが嬉しいところです。

初期の「秘められた競技者」から「無謀な企て」、「帰還」、「9月16日」、「黒魔術」、「無知な妖精 または アンヌ・マリー・クロウェの肖像」などなど、満喫できました。

シュールリアリスムの絵画的な試みや、それまでの芸術との思考的な違いを視覚的に楽しむだけでなければ、事前にこちらの書籍を読んでおくとより楽しめます。

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「マグリット: 光と闇に隠された素顔」森耕治 著

ベルギーに向かう直前にamazonで購入、バッグに突っ込んで飛行機に乗りましたところ、幸か不幸か、行きの飛行機のエンターテイメントシステムがダウンしていたのも助けとなり、飛行機の中で一気に読了(笑
ベルギー王立美術館公認解説者の森耕治氏による裏話的な堅苦しくない解説と見やすい図版、どなたにでも読みやすいと思います。

余談ですが、
王立美術館のショップには森氏による日本語の王立美術館収蔵作品の解説本があり、そちらも人気のようです。気になった作品の前で解説を開くと、必ず新たな発見が得られるのが凄いです。

カラカラの本棚に入れておきますので、
王立美術館に行きそうな機会がありましたら事前に見ておかれると完璧かと。

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美術館の踊り場で一枚、作品じゃないからいいかな、と。

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2016年02月18日 10:03に投稿されたエントリーのページです。

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