エディンバラの駅近く、
長く細い階段の途中にあるThe Halfway House ハーフウェイハウス。
旧市街は路地という路地にパブがあって、それぞれに個性や歴史がありそうだ。
ここはすごく小さいし、すごく入りにくい。
でもこういうパブって独りだと逆に入りやすいんだよね。
ふたりで初めて入る店だと稀に、
え、本当に入るの?すごい入りにくいんですけど、、
とか言われたりするんですよね。笑
入ると小さいカウンターが満席。
テーブルも4つくらいあるけど塞がってました。
まぁ、いいや。
ビールたのもう。
店の女性はとても柔和でオーダーしやすい。
でも席がないので立ち飲みかなぁ、と思ってみたけど、
店が狭い上に立ち飲みしてる人がいないと、どうも落ち着かない。
テーブルに一人で座っているおじさんがいたので、
ここ、誰か来ます? って聞いたら、
ないない、どうぞどうぞ、と相席させてくれました。
ポテチの袋は おじさんの。
ここはホントはおつまみも評判らしい。
でもオーダーしにくいし、ビールだけでいいか。
おじさんに話しかけてみる。
毎日来るの?
毎日は来ないよ、病院行ってるから。
それでもビール飲んでるし、酒飲みっぽくて話しやすい。
今日は雪降ってたけどいつもこんな寒いの?
何日か前はもっと降ったよ、鉄道や空港も動かなかった。
そうなんだ、うちらはラッキーだったな。
相席させてくれたお礼に、と、
うちの奥さんが、持っていたホッカイロをおじさんにプレゼントした。
使い方を説明しようとしたら、すぐにハンドウォーマーだとわかったみたい。
じゃ、もうホテルに帰るよ。
というと、おじさんは、
もうか?まだ早いよ!と袖をめくって時計を見る仕草をさいた。
長袖のセーターの下には腕時計の代わりに黒いタトゥーが肌着のようにびっちり入っていた。
反射的に、時計ないじゃん!ってツッコミながら一緒に笑ったけど、
それ以上の展開ができない語学力が虚しかった。
握手して店を出る。
やっぱり飲み屋は楽しいな。
うちの奥さんには付き合わせちゃったから、
ちょっと疲れたみたい。
さて、また細い階段で帰りますか。