トレドで2箇所ある国立美術館カードが使える施設の1つ、エルグレコ美術館です。
といっても入場料3ユーロだけどね。
ここはエルグレコが住んでいた家なのかと思いきや、1906年にベガ インクラン伯爵がエル・グレコが住んでいたとされる住居付近(ユダヤ人地区)の14世紀の中世家屋の廃墟を数件買い取り修復し、当時の家屋とグレコが暮らしていた生活を再現させ美術館としてオープンさせたそうです。
現在は国営の美術館です。
散々になったグレコの作品を集める目的もあったそうで、晩年の「十二使徒」「トレドの景観と地図」「聖ペテロの涙」のほか、スルバラン、ムリーリョの絵もあります。
気合入れて絵画を見に来るというよりは、建物を見学しながらのんびり回る美術館という感じかな。
エルグレコの住んでいたこのエリアはユダヤ人居住区でもあります。
中世のトレドでは、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教が共存し、影響し合いながらキリスト教建築とイスラム教建築の融合したムデハル様式が生まれました。
トレド駅の駅舎がムデハル様式で、とても美しい建物でした。
エルグレコ美術館の隣にはセファルディ博物館があり、ユダヤの人達の生活と歴史を見ることができます。
それはまたこの次に。