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高久加奈子作品展「雲のきれまに」/ 殻々工房

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6月7日(月)から殻々工房ではじまった那須塩原市在住の染色作家 高久加奈子さんによる作品展「雲のきれまに」。

1週間が過ぎ、インターネットギャラリーも始動して、ようやく7月末までの展示の航路に乗ったような気がします。
 
 
KARAKARA INTERNET GALLERY

高久加奈子作品展「雲のきれまに」
http://karakara.pepper.jp/KARAKARAGALLERYshop.html
 
 
ご都合よろしければお足をお運びいただけたら幸いです。

蛍の舞いはじめたこの季節、ハイシーズン前の静かな那須高原の空気と一緒にお楽しみください。
 
 
 

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ネットギャラリーを作成しながら8年ぶりの個展となることを知った高久加奈子展。

高久さんにはいろいろなことでお世話になり、
また展示も多数拝見していたのでこんなにお久しぶりだったとは。


作家略歴を転載しながら思い出したのが、
初めて高久さんの作品を拝見した2011年のニキ美術館(現在の藤城清治美術館の敷地と建物)での沓沢佐知子さんとの二人展。

もっと前のことのようにも思っていましたが10年前だったのですね。
東日本大震災もあったこの年の夏にニキ美術館は閉館。
その大きなスペースに展示された高久さんのパターン化した型染めの布によるスケールの大きなインスタレーションを体感しました。
一緒に展示されていた沓沢さんもそうですが、那須にも素晴らしい若手作家がいらっしゃることを知りました。
その後、高久さんとお会いする機会があり、2013年に殻々工房での個展となります。


2016年、京橋のギャラリー椿 GT2 での展示も、
壁面を天井から床まで、墨色の型染めよる細く落ちる滝のようでもあり、上る煙のようでもあった作品は、ニキ美術館での展示を思い出させると共にストイックな表現による作家の気概を見た気がしました。
その姿勢が格好よかった。


今回の展示は、染色技法を使って、今まで作ったことのない透明感に挑む作品により構成されています。

一見、透明アクリルボードという素材が前面に見えた作品展示ですが、
2ヶ月という長い展示期間ということもあっての作品保護という面での額装を兼ねていて、
基本は、透明感のあるシルクを使い、
絞り染めによるグラデーションと重ねられたレイヤーによるグラデーションを併せることによる複雑な色彩の美しさを、
透明版を使いギャラリーの白い壁を利用して影も作品に取り込んだ視覚的なおもしろさにあります。

難しいことに挑む作家の「今」を ぜひご一緒に共有いただけたら幸いです。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
 
 
  
 

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2021年06月15日 09:36に投稿されたエントリーのページです。

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