浄化槽が届きました。
都市部の下水道が完備している地域の方には興味のない事かと思いますが、この浄化槽は合併浄化槽ではありません。申請は汲み取り。しかし、汲み取り不要。宅内処理。メンテナンスフリー、そして微生物とお友達になれる浄化システムです。
この浄化システムは日本バイオテクノ株式会社の[Bio-21]という製品です。
これは、生活雑排水とし尿排水を別々に、其々に適した微生物を使って分解。
その分解した水は蒸発散槽で土壌のバクテリアでまた分解したのち、微生物の発酵熱を利用して気化蒸発散させてしまい、蒸発散層の上は花壇にどうぞ。というシステムです。
お風呂の水はろ過してから貯留槽に送り、水洗トイレで再利用してから分解槽に送られます。
ウチのような山には下水道なんか通っていない所が殆んどで、通常、合併浄化槽にするのですが、店舗が絡むと浄化槽のサイズが大きいんですよね~。飲食店の場合は客席の数×いくつ、っていうのが決まっててウチの場合50人槽を入れなきゃいけないって事になってしまうし、那須町は店舗の場合浄化槽に対する助成金も下りないというから・・・見積もりにもビックリ。
何かいい方法は無いものかと探していたら見つけてしまいました厨房長。
山の中の神社やスーパーのトイレなどに使われているようで、飲食店での実績もあるというので少し安心。金額的にも合併浄化槽に比べたら断然コストダウンになるし・・・・というか、これにするしか私達に道はない~!という事で決定。
心配なのは微生物くんの事。
100%微生物によって分解されるシステムなので、彼らを殺してしまってはただの箱。この浄化システムを設置した日から、家庭内の排水はすべて微生物くんのエサという事になります。
下手なもんは流せません。洗剤は自分達のためにもエコなものに・・・でしょう。
そしてエサが無くても微生物くんは生きていけません。
「そんな時は古くなった牛乳を蒸発散槽から撒いてやってください」と日本バイオテクノさん。
こりゃペットだね。長期旅行に行く前日には「明日からお父さんたち行って来るからね~・・・コポコポコポ」です。
合併浄化槽の場合、分解しきれないスラッジを定期的に汲み取らなきゃいけないそうですが、それがない分仲良くしなきゃいけないわけですね。ちなみに彼らが死んじゃった場合は新しい微生物くんが連れられて来ます。もちろん有料。
蒸発散槽の上は砂地で、サイトでは花壇にしてたりしますが、効率よく蒸発散させる為には温度も必要という事で、ウチはビニールハウスにしちゃおうと考えています。
これが分解槽です。生活雑排水用とし尿排水用とで違う種類の微生物が入ります。
これはバスタブの水がろ過されてくる貯留槽。水洗トイレで再利用の予定。
これが蒸発散槽。写真は2つ重なった状態です。