ロンドンで一番行きたいと思っていた美術館がTATE MODERNテートモダン。
金曜と土曜の夜は22時まで見られるので暗くなってから行く事に。セントポール大聖堂の前からミレニアムブリッジでテムズ川を渡って南岸(バンクサイド)のテートモダンへ。写真は、ほぼ渡り切る辺りからセントポールを振り返った辺り。渡ってる最中は橋が揺れるし夜ということもあってボケちゃって。。セントポール大聖堂とテートモダンを繋ぐミレニアムブリッジは2000年6月10日に開通したものの横揺れが酷くて3日後に閉鎖し、2002年2月22日に再開通したのだそうだ。まだ揺れてたけどね(^_^;
この夜の空は妙な色をしてました。
ロンドンの夜景を見ながら橋を渡るのはデートにも良さそうですね。でも雨降ったり風が強いと怖そうだなぁ。
バンクサイド発電所を改造して作られたテートモダン、そのシンボルとも言える煙突。ロンドンにあるもう1つのテート、テートブリテンのスペース不足から計画されたテートモダンは新築資金不足の中で理事会がこの発電所の再利用を思いつき、コンペによって選ばれたスイスの建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンが手がけたのだそうだ。
大型発電機が置かれていたというタービンホール。約7階分の高さがあるという吹き抜けスペースでの現代美術家による展示は毎回人気が高く、注目されている。
この期間は中国のAi Weiweiアイ・ウェイウェイの作品"Sunflower Seeds"でした。日本では2年前の森美術館での回顧展が記憶に新しいですね。
今回の"Sunflower Seeds"は陶で作られた手作りのひまわりの種、なんと1億個を敷き詰めた作品。種自体美しいし、いいなと思った。だけどプランでは当初、この種の上を人が歩くことになっていたのを、それによって砕け生じる粉塵が体に良くないという事で開催直後に歩行禁止になっている。この上を歩くのは作品の一部だと思うんだけど。
これって、どうなのかな。ある程度展示前に想定できそうな事だと思うけど。
ひと粒欲しいね。
企画展は見ないで無料展示だけ見ることにしました。
それでもスゴい量。カプーアの作品は世界中の美術館に置いてあるイメージ。
ゲルハルト・リヒターのペインティング6点が1つのスペースに。
この展示は見られて良かったな。
テートモダンに来たかった一番の理由はロスコルームを見たかったから。
2年前の川村記念美術館でのロスコ展を見て、テートのロスコルームも見てみたいと思ったんだ。だけど、この日ここで見られたロスコの作品はこの1つだけ。Wikipediaでもテートモダンにはロスコルームがあってシーグラム壁画が見られるように書いてあるけど、現在、テートモダンにロスコルームはありません。
テートリバプールに移動しているみたいです。これにはガッカリ。
作品展示はカテゴリーに分けられ、部屋によってはコンセプトを持った展示になっていて面白かったです。たとえばこの部屋は、ベーコンとピカソの作品が対峙させられていたり。
日本人の作家もちらほら。菅木志雄の作品。杉本博司のシアターの作品もありました。
この部屋はボッチョーニとリキテンスタインの部屋。これ面白かったな。
所蔵作品数はやっぱり多い。
でもコレクション展示って、ちょっとずつ沢山の作家の作品をみるから展示方法にコンセプトがないと美術年表を散歩しているようになっちゃうんだよね。それはそれで楽しいんだけど。
ウォーホルの部屋はド派手ですね。
デュシャンとハミルトンの部屋。
まるで2人展のような展示が幾つもあるのは面白いですね。
これは2人展形式じゃなくて、後期印象の作品があれこれあった部屋の一角。
ロダンの接吻とムンクの病める子の対比が美しく印象的でした。