少し離れた静かな住宅地にあるMusée des Beaux-Artsは観光の中心地からポツンと離れているからか観光客が少ないらしい。でもいい美術館だと思う。ここもありがたいことに入場無料。
ルネッサンスから19世紀までと幅広いコレクションが程好い間隔で展示されてました。
年代は幅広いけれど、コレクションは1人の纏まったものがあったり、ちょっとマニアックな感じがあって、個人的にはそこが魅力的だったりもする。
知らなかったんですが、ヴァン・ルーというフランス宮廷画家の一族のコレクションがあったり。ポスターで有名なジュール・シェレのコレクションも多く、ここはかつてはジュール・シェレ美術館という名前だったらしい。また、ひと部屋まるごとラウル・デュフィだったり、ギュスターヴ=アドルフ・モッサだったり。何れもニース出身などの絡みのコレクションなんだろうけど、質も高く、イタリアを想わせる建物の重厚で開放的な空間で見る心地よさはなかなかのものかと。
この建物は1878年にウクライナの公爵夫人の邸宅として建てられたものらしい。
僕が行った時はドアのペンキ塗りをしていて、そのまわりは傷みが見えたけど、全体的にとてもキレイにメンテナンスされていて、壁は塗り立てのように白かったです。
ラウル・デュフィの部屋。
ここに来る前にパリで「電気の妖精」を見たということもあるけど、ニースでまたデュフィやマティス、ピカソなど、エコールドパリの作家達の南仏への移住と似た動線を辿り作品を見ていることに彼らとの距離が縮まったような妙な感覚がある。
ギュスターヴ=アドルフ・モッサ。
このエロチックでミステリアス、暴力的で頽廃した感じ.......マニアック。
お好きな方はモッサの画像検索をどうぞ。
窓から遠くに海が見えます。
ここまでバスで来たけど結構離れたんだな。
ここにもロダンの接吻がありました。
世界中にいったい幾つあるんだろう。この見え方もキレイですね。
この高さは計算されている気がする。
Musée des Beaux-Arts de Nice
http://www.musee-beaux-arts-nice.org/