冬のバスクは、晴れたり雨が降ったりの繰り返しでした。
外ではカーニバルの小さな楽団が旧市街を練り歩いています。
雨音が近づいては離れていくように、彼らの音楽も近づいては遠ざかって行く。
日下がりというよりは夕方近く。
いくつかのバルは休憩時間だけど、ここBar Gorritiは朝からずっと開けっ放し。
さすがにこの時間は客も疎らで、昼は3、4人いるカウンター内のおじさんも1人だけ。
たまに奥にある厨房から、おばあちゃんがカウンター上のピンチョスの様子を見に来て、目があうとちょっとだけニコッとしてくれる。
違うバルでも、奥から腰の曲がった小さなおばあちゃんが出てきたことがありました。
カウンターではおじさんが、奥ではおじさんのお母さんが、という雰囲気は、賑やかな観光地のなかにほのぼのとしたものを感じさせてくれました。
左のが、ここに来て毎回食べたピンチョス。
バケットの上にハモンとゆでたまご、マヨネーズに軽く〆たイワシとアンチョビ。
右のはタラのコロッケ。
オリーブとインゲン、アーティチョークでチキンをサンド。白ワインに合います。
ピンチョは組み合わせのバリエーションなんだな。
カウンターの上に置かれていた、生の鶏肉が串に刺さったものを注文したら、オーブンで焼いてから出て来ました。パプリカパウダーの香りの薄味の焼き鳥って感じ。
バスクのバル巡り・サンセバスチャン/ Bar Gorriti
http://karakara.pepper.jp/blog/2018/07/bar_gorriti.html