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2018年09月 ARCHIVES

2018年09月12日

野沢二郎 展「向こうのほうへ Somewhere Beyond」/ 殻々工房

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現在、殻々工房で開催中の 野沢二郎 展「向こうのほうへ Somewhere Byound」です。

野沢二郎さんは殻々工房では5年ぶり、5回目の個展となります。
いつも精力的な絵画制作と、東京、横浜、水戸を中心にした定期的な展覧会活動を続けておられます。そんな中で、那須高原でもこうして何度も質の高い現代美術を見せてくださることに感謝しています。

作品とは関係ないのですが質問が多いので書いておきますと(笑)、
僕と苗字が同じなのでよく親戚なのかと聞かれますが、そうではありませんで......しかしまぁ、思えば16歳からお世話になってますのでほぼ30年、じゃぁもう、親戚ってことにしとくかなぁ。←コラコラ
現在、明星大学教授の野沢二郎さんですが、初めてお会いした時は茨城県古河市の高校教諭で、僕はその生徒でした。その後、僕は美術学校に進むこととなり、卒業しても高校で絵を描いては教えて頂いたり、毎回個展を拝見しては頻繁によく飲み、仲人もしていただき、古河で店をはじめた頃や那須に越してからもこうして展示をしていただいている、というお付き合いです。
那須でセルフビルドを始めるまでは僕も作品を作り続けるつもりでしたが、制作よりも芸術学を勉強するために大学生(今でも勉強はあまりしませんが働く大学生オジサンです。笑)となり、現在も野沢二郎さんからは、作品を通してたくさんの事を教えていただいている気がします。

今回は、油彩の大作を中心にした展示です。
展示スケジュールを那須の方々にご紹介した際、野沢二郎さんの事を、水彩とパステルの作家さんね、という言う方が何人かいらして、これはどうしたものか、と思いました。
野沢二郎さんといえば、なんと言っても油絵具を使った抽象表現なのです。
もちろん水彩やパステルの作品が劣るというのではなく、表現として本質的な美しさを持った油彩作品があってこその水彩やパステルだと思っています。殻々工房はギャラリーだけではなく飲食があるので、油絵具の強い匂いを心配した野沢二郎さんの匂いの少ない画材を中心にした作品を持って来られていた配慮が、カラカラで作品をしっかり見てくださっていた方達にちょっとした誤解を植え付けてしまった、というか、本当の野沢二郎作品を良さをお見せできてない......という事で、今回はこちらからガッツリと油彩の作品をリクエストしたのです。
まだ乾いていない絵具の艶と匂いが いつもの野沢二郎展なのですが、今回は2016年から2018年までに制作された作品の中から選んでくださり、絵具の匂いもほとんどありませんでした。

ということで、ドーン!

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壁面いっぱいいっぱいの130号と80号、
対面には100号と60号、その間に10号、20号、小作品、という見応えある展示です。

私自身、ほとんどの作品を個展の際にギャラリーで拝見してますが、那須で見るとまた違った雰囲気です。

普段は現代美術にあまり興味ない方からも、よくわかんないけど良い、という意見が多く、とても嬉しいです。
現代美術の中で特に抽象絵画は、難しい、と言われることが多いですし、わからない、で終わらせてしまう人が多いのも現実。この絵はどうやって見るの?と聞いてくださる方が多いのは嬉しいことです。
外国の方には評価され購入される日本の現代美術絵画が、日本では興味も持たれないことが少なくないという状況を変えるには、先入観を持っている方を柔軟にしないといけないのかもしれません。それには、良い作品を多く見ることが必要かもしれない。
美術館や美術ギャラリーではなく、生活の場にこそ良い作品を。
アートっぽいものではなくアートを。

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緊張感があり、空間を引き締めてくれる野沢二郎さんの作品ですが、見れば見るほど惹かれる表情が細部に見られます。
ちょっと気になる作品があったら、ぐっと近くに寄って見てください。
こちらは「After the Rain」という作品の部分です。
水たまりを描いた訳ではないのだと思います。(笑
ただ、この透明感は確かに液体をイメージさせますね。

ここで会場に貼ってある作家のコメントを転載しておきます。
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あらかじめ自分の中にあるイメージを描き、完成させるのではありません。
私にとって制作とは、自分は何を描こうとしているのかを探り続ける行為そのものです。
そして「向こうのほう」にあるまだ見ぬイメージに近づきたいと思います。

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作品のご感想やご質問などありましたら、殻々工房で気軽にお声掛け下さい。

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野沢二郎 展「向こうのほうへ SomewhereBeyond」は9月26日(水)までです。
サンデーギャラリーは16日と23日の、あと2回。
いろんな角度から、じっくりご鑑賞いただけたら幸いです。

2018年09月20日

10年作りかけのまま今 気がついた....親世帯にロフトはいらないらしい。

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親世帯の2階部分にもロフトを作るつもりだった10年前、2×6材を大量購入して梁にとりあえず載せといたのです。
ロフトへの階段をどうしようかなー、とか考えながら、まずは。

自分たちの居住スペースにも同じように板を並べて、階段は はしご くらい急な角度で上り下りしているのだけど、これは高齢者向きじゃないなと思っている。

じゃあ、親世帯の階段はもっと緩やかに、と思うと、かなりのスペースを使うことになる。

そこまでして、滅多にロフトに上がらないのではスペースの無駄だよなぁ。

あれ?ひょっとしてロフトって作っても使わない可能性ある?

先日、両親と会った時に聞いてみたのだ。
作りかけのロフトだけどね、完成してもひょっとしてあんまり使わない?あぶないし。
返答は、うん、である。

ですよね。

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はい、全部下ろしました。

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スッキリしたね。

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あっちは吹き抜けの上にロフト作るつもりだったんだけど......たしかに怖いわなー。笑

そのうち、降ろした木材で何か作ろっと。

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