« da Michele ダ・ミケーレのピザ | Main | ナポリのあてにならないバスと夕立とクラクション »

町からの放射能線量低減作業への補助金を受けてみたのだ。

20150624001.jpg

作業はゴールデンウィークだったから、もう2ヶ月近く経ってしまった。
正直、こういうのは何だか書きにくい。
うちの辺りでは2つの除染作業が並行して進んでいて、以前、国際航業による計測があった「戸建て住宅等の除染」というのとは別に、町からの線量低減作業に対する補助金制度というのがあるのだそうで、たまたま近隣で作業していた指定業者さんの営業から話は進んだのでした。
指定業者というのは町内にある建築や土木などの会社が研修を受け除染作業の認可を得ているのだそうだ。

指定業者さんの用意した見積もりと施工予定図などの書類を町役場の環境課に提出。
1週間くらいで許可が下りて業者に連絡。
作業がはじまり、2日で作業完了。
役場の確認が終わってから、指定口座に町から補助金が振り込まれると知らせがあり、
それを引き出して指定業者に支払うという流れでありました。

うちの場合は、駐車場が広く材料が増えたとのことで実費も支払いましたが、
町のホームページには業者は言わなかったけど、町からの補助金はそもそも費用全体の8割で上限が20万円までとある。

またこんなこと書くとその関係の方は文句の電話を掛けてきたりするのであまり深入りはしたくないけど、、おそらく想像に易い部分、町の緩いルールと、業者の見積もりと作業内容の中のこの業界によくあるグレーゾーンを想像力で補ってください。
その作業と金額が見合ってないと思っても、補助金があって自己負担も無くせるとなれば見積もりを叩くひとなんていない。これは原発事故で生まれた新しい仕事なんだな。

町の補助金を受ける作業をするにあたって、これから国際航業の計測した除染作業も待っているので、はじめは除染対象をギリギリ下回ってはいるけど線量の高い部分を抑えてもらおうと思ったのですが、
2世帯に住む親より、国の除染は表土を庭に埋めていつ取りに来るかわからないから作業もして欲しくない、という意見がありました。
たしかに気持ちはわかるし、仮にそれを取りに来たとしても県内のみんなの家から集めた草や表土を持って行く先が澄んだ湧水のある森だったりするんだったらうちに埋めといたって構わないかもしれない。
次の原発事故が起こるまではこれ以上線量が上がることもないでしょうし。

ということで高い見積もりに実費をプラスして範囲を増やしてみたのでした。
国際航業のほうの除染作業前の計測で線量が下がっていれば作業もしないのだそうだ。

20150624002.jpg

家の北側、この時も地表1cmの線量が0.42μSv/hという、そこそこハイスコアな部分も砕石を敷いてもらいました。
今となっては線量に神経質になることはなくなったし、この4年間しゃがんで作業してる時間も少なくなかったわけだけど、このことは慣れたからといって忘れてしまってはいけないのですよ。

20150624003.jpg

人が歩くところも砕石になって、あれ、アプローチっぽくなったぞ。

20150624004.jpg

このデッキ周りは地震のあった年の冬は1.75μSv/hだっかのが、4年経ったら0.23μSv/hまで下がった部分。
落ち葉と一緒にどこに飛んでいったのでしょうか。
その上からまた砕石で線量低減。

しかし、まぁ、2ヶ月経った今は北も南も元通りの草ボーボーです。


.....................................................


薪とストーブと落葉とポケットガイガー/20110017
http://karakara.pepper.jp/blog/2011/11/post_623.html

戸建て住宅等の除染に関する事前調査として放射線量を測量してもらいました。/20141213
http://karakara.pepper.jp/blog/2014/12/post_1060.html

緑化駐車場をあきらめてみたのだ。/20150513
http://karakara.pepper.jp/blog/2015/05/post_1112.html

Trackback

このエントリーのトラックバックURL:
http://karakara.pepper.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1571

コメントを投稿

BLOG News → Twitter

iconmonstr-twitter-3-32.png  iconmonstr-facebook-3-32.png  


About

2015年06月28日 21:34に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「da Michele ダ・ミケーレのピザ」です。

次の投稿は「ナポリのあてにならないバスと夕立とクラクション」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34