BLOGでのご報告が遅くなりましたが、
この冬、KARAKARA No.8#vin chaud が完成いたしました!
ほぼほぼ那須高原HERB'sさんのお力です。笑
No.8#vin chaud は、ホットワイン用ミックススパイスです。
ホットワインは、英語ではマルドワイン、独語ではグリューヴァイン、仏語ではヴァンショVin chaudと呼びます。
No.7完成のときもそうでしたが、事の経緯を説明いたしましょう。
遡ること2年前の春でございます。
あれはロンドンのバラマーケットにあるスパイスショップで購入したホットワイン用ミックススパイスを那須高原HERB'sの浜津ご夫妻にカラカラのカウンター越しに手渡しながらお話したときからはじまります。
「これ、ちょー美味いんですよ。これパクったら絶対人気出ますよ。日本にないし。」
この下品な物言いからも露わな下心。
しかし、事は下品には進みません。さすがHERB'sさんです。
まず梱包されたミックススパイスは分解され解析、後日、味は見事に再現されました。
ただ、この配合には普段HERB'sさんではあまり使われない植物もあったりして量産するには難しかったり とても高くついたりという問題がありましたし、そのままパクっただけではオリジナル商品にはなりません。
そこで、HERB'sさんのアレンジにより幾つかのサンプルが作られました。
ロンドンのバラマーケットのみならず、パリのマルシェでも冬にはいつも目にするホットワイン。
大抵は、ワイン屋さんの店先で売られています。
場所は違えど、どのお店でも味は似ていて、とても濃厚。
提供される量は紙コップで100cc程度で、ワインは何を使っているのか聞くと大抵「カオール」でした。マルベック主体の黒ワインとも呼ばれる濃いワインです。
このスタイルと味の再現に拘るよりも、
家庭で余った赤ワインを使って美味しいホットワイン作れるようにした方が良いのではないか。
そして、少量のエスプレッソよりも、たっぷりとしたドリップコーヒーを楽しむ人たちに向けたゆっくり飲んで温まるホットワインを作る方が良いのかもしれない、と思うようになりました。
さすが2年の時間を掛けると柔軟な考えができるようになりますよ。
(夏の間はほぼ忘れてましたが。笑)
ついに、HERB'sさんオススメのフルーティで甘みのあるブレンドで商品化を進めるべく、
黒田原駅前映画祭では原価販売しながらマーケティングも行いました。
使用されたスパイスは6種類。
・カカオシェル
・ゆず
・アニス
・シナモン
・クローブ
・ジンジャー
これに、2種類の材料として赤ワインと砂糖を加えた、計8種類で作るので、
名前は「No.8」となりました。
末広がりで縁起いいじゃん!
ワイン色にしてみました〜♪
現在、殻々工房でもNo.8を使って冬季限定ホットワイン(ヴァンショ)を提供しております。
作り方は簡単です。
赤ワイン350mlならティバック1個。
ボトル1本分でティバック2個。
1リットルくらいの赤ワインならティバック3個を使います。
殻々工房レシピをご紹介します!
材料
・赤ワインボトル1本(カベルネソーヴィニヨンか メルローか マルベック)
・角砂糖4個
・蜂蜜ほんのチョッと
・No.8ティバック2個
ワインの量にあった鍋に、材料を全て入れます。
中火で火を加え、砂糖が溶けるように混ぜて、
湯気が出て少ししたら沸騰する前にとろ火にして20分以上加熱します。
IHだと チョー楽ちんです。
殻々工房では、
オーダーが入ってから作り始めると提供に30分近く掛かっちゃうので、オープン前に仕込んで、鍋のまま冷ましてから、ボトルに戻して保存しています。
オーダーが入ったら小鍋に170mlを注ぎ、グランマニエ(ブランデーベースのオレンジリキュール)20mlを加え、温め直してから提供しています。
アルコールに弱い方には、少し煮切り気味に加熱してオレンジジュースを加えれば、ほとんどノンアルコールホットドリンクが作れます。
まとめて作って余った時には、
リンゴなどフルーツを煮るのも良いかもしれませんし、冷やしてサングリアやアメリカンレモネードやキティなどのカクテルに使っても美味しいです。