MyPlaceの「内澤旬子と3匹の豚」という興味深いエントリーのコメント欄で魚のリリースに関する話があった。どうも僕が考えるリリースと他の人達のいうリリースが同じものとは思えない。僕はリリースもするフライフィッシャーマンとして自分なりの考えを書かなきゃいけないと思った。
まぁ、そもそもが魚釣りの話だ。これは子供のもつ残酷さを併せ持つ「遊び」だから、動物愛護的には魚釣り自体が否定されて、食べればOKという結果になるのは当然だけど、リリースってそんな簡単なもんじゃないだよなぁ、とフライフィッシャーマンは思うのだ。
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久しく姿を見せなかったデジタルカメラが読み掛けの雑誌の間から出て来た。
どうやら僕が栞の代わりに挟んだのを忘れていたようだ。
とりあえず、めでたいので何か撮ろう。
このところブログ用の写真を撮っているiPhoneで撮れないもの、それはiPhoneだに。
先月、iGaさんのつぶやきで知り作った、ペーパースタンドに載せてみた。
このペーパースタンド、ネットから型紙のPDFファイルをフリーダウンロードし、それを手持ちの厚紙にあてて自分でカッターで切って組み立てるのだ。
僕は、こういった楽しみを共有できる仕掛けを素晴らしいと思う。そして、楽しく遊ばせてくれるデザイナーのことも尊敬しちゃう。
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六本木の森美術館でアイ・ウェイウェイ展を見て来ました。
久しぶりの森美術館。外は雨だし、抱き合わせチケットの展望台分は要らないんだけどなぁ、と思いながらエレベーターから出ると、展望台経由でしか美術館に入れないように仕組まれていた。ハロウィーンシーズンということで、カボチャ持って記念撮影までしてしまった....思う壷。
艾未未(アイ・ウェイウェイ)展は思っていたよりも随分面白かった。艾未未は中国の現代美術家だ。両親共に詩人で、父は艾青。Wikipediaによれば、艾青は文化大革命で非難され、一家で新疆ウイグル自治区の強制収容所に送られ、艾未未も5年間収容所で暮らしたのだそうだ。学生時代は文革後初の前衛芸術のグループ「星星画会」の結成に加わるも、中国当局の圧力で活動は停止させられている。表現の場をアメリカに移した彼は10年余して父の病気のため中国に帰り、中国で社会的、政治的な活動もしつつ表現をしているようだ。
ミニマルな作品の内は社会性に満ちている。僕は中国に行った事がないし、あまり行く機会もないと思う。そして、抑圧を受けていない(感じていない)世代の日本人だから、中国の表現者たちが受け続けている圧力を我が事として感じた事がない。先のウイグル自治区の事件の際、twitterなどのネット上での情報発信が当局から抑えられていたということを報道で知ると、そんな事が本当にあるのか、と思うくらい僕は何も知らずのんびり暮らしている。
艾未未の作品やそれを記録した映像は、作品として好きなものもあれば、受け入れられないものもあった。しかし、それら全ての作品に接したことで、僕には、彼らの立ち位置をリアルに考える機会を持った。
ドクメンタ12での屋外展示作品が大雨に倒れたのを自然の力によるものだからとそのまま展示する事にした映像シーンが印象に残っている。人の力ではどうにもならない「力」が自然の中にはある。それは言われない抑圧や国家の独断で進む開発という人間の「力」とは違う、美しさが自然の中にはあるのだと思った。
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