« 2009年10月 | Main | 2009年12月 »

2009年11月 ARCHIVES

2009年11月02日

皇室の名宝/東京国立博物館

20091029002.jpg
先週、上野の東京国立博物館で「皇室の名宝」展を見て来ました。
即位20年記念特別展だったのね、そういえば那須街道にも即位20年を祝う看板があちこち建ってたなぁ。
先週末に来た時には開場前の行列に恐れをなしたけど、平日なら大した事ないだろうと読んでみた。一応、上野公園口の改札手前のチケット売り場で予めチケット購入。開場前に博物館に着くも早くも列が.....チケット買っといて良かった♪
入場したら真っ先に伊藤若冲の部屋に行き、比較的ゆっくりと見てから入口に戻って開場を廻りました。若冲の仕事にも驚くけど、この人気のほうがビックリしたなぁ〜。お昼近くに開場を出たけど、入場待ちの行列はまだまだ続いていました(^^;

で、af_blogにあった「もし1点だけ持って帰れるならどれにするか? どこに飾りたいか?」という質問に僕も勝手に答えるとすれば、若沖の「池辺群虫図」を僕のフライタイイングスペースにお願いしますm(_ _)m

2009年11月03日

チェーンソーのソーチェーン交換

20091027001.jpg
チェーンソーの刃が研ぎ過ぎで、もう2、3カ所無くなっちゃったの新しいのに交換したのだ。ソーチェーン交換の時しかカバーを外さない無精者なので、この機会に内部のお掃除もね(^^;
新しい刃に替えてみると切れ味が全然違うもんだなぁ。今まで木に押さえつけるようして切っていたのが、木に喰いつくみたいに切れていく。
やっぱり切れ味が良いって気持ち良い。どんどん切れる。どんどん切れる。
わーーい、わーーい、あはは、あはは〜〜〜♪

2009年11月04日

種の飛ばし方

20091103003.jpg
チェーンソーでの作業の合間、丸太に腰を下ろしてひと休み。
寒くなって庭の草も少なくなった。何気なく地面に目を下ろすとシャンデリアの装飾のような変わった形の草がある。なんだこりゃ?と辺りを見渡すとあちこちに生えていた。その中の1つには白く小さい可愛らし花が付いている。
この形には何か理由があるに違いない。しばらく、花と、花が枯れた後のガクと、これとを観察してみてわかった。これは種を飛ばす仕掛けなんだ。

more...... "種の飛ばし方" »

2009年11月07日

栄光のルネサンスから華麗なロココ/宇都宮美術館

20091105001.jpg宇都宮美術館で「栄光のルネサンスから華麗なロココ」展を見て来ました。
ルネッサンス、バロック、ロココと展示されており、作者不詳だったり「○○派」といった作者紹介が多く、ヨーロッパの古典美術を資料的に眺めて来ました。
会場係の方に聞いた話では、この企画展、石川県立美術館、宇都宮美術館、尾道市立美術館、熊本県立美術館の4館共同の企画なのだそうで、この宇都宮美術館での展示が巡回の最後なのらしい。
展示を見ていて思ったのは殆どの作品が個人蔵、目玉のレンブラントを含む2作品だけ(...たぶん...)がヨハネパウロ2世美術館蔵となっていた。ヨハネパウロ2世美術館って何処にあるんだ?と思って調べてみたら彼の出生地であるポーランドにあるらしい。そういえばこの企画展、ポーランド共和国大使館後援なのであった。
個人蔵って.......やっぱりポーランドの人なんだろか......レンタルするまでの経緯って.....気になる。

Muzeum Kolekcji Jana Pawła II
http://www.muzeummalarstwa.pl/

2009年11月08日

大正期、再興院展の輝き/栃木県立美術館

20091105003.jpg宇都宮の栃木県立美術館で「大正期、再興院の輝き」展を見て来ました。
年号が明治から大正に変わった頃の話。
日本の美術界では新旧対立のような派閥が乱立していたようで、文部省がそれらを調停するように「文会」が創られた。これって今の「日展」。
日本画界では新旧の新派にあたる「日本美術院」が岡倉天心と横山大観らによって明治31年に創られるも、この文展の影響で活動休止状態となる。天心と共に文展の審査員に選定されていた横山大観は天心の死の翌年大正3年に文展を離れ(外され)日本美術院を再興。再興された院展ということで再興院展と呼ばれているみたい。
正直、僕はこういった派閥ってあまり興味がないのだけど、この日本美術院が再興された後、更に幾つもの美術団体が生まれたらしいから、きっと日本美術界に勢いのあった時代なんだろうな。
今村紫紅の「熱国の巻」と速水御舟の「洛北修学院村」と「比叡山」のスケッチが良かったなぁ。「熱国の巻」は巻物になっていて、今回の展示では「熱国の夕」の部分を見る事が出来たけど、この巻物、広げると全長9mあるらしい。全容を見ることの出来る機会ってあるのだろうか.....見てみたい。

話は逸れるけど、栃木県立美術館の造りって企画と常設の導線がスムーズじゃないからちょっと見づらい。池のある広い中庭も館内からしか出られないから近隣に開かれている感じがしない。喫茶店が昭和の香りでとても可愛い。そう、昭和な感じなんだな。

2009年11月09日

親世帯デッキの骨組み

20091109001.jpg
親世帯のデッキの骨組みが出来ました♪
殆ど測らずに水平器だけで作ったラフな骨組みですけど....これに床板を張れば取り敢えずデッキとして使えそうです(^^;
あと衣装的な問題として前面をどうするかと、階段も作らなくちゃ。結構高さがあるから床下にガーデニング用具とかの収納くらい作るか、とか。

2009年11月14日

ノルム 第30回展ー最後のノルムー/ART WORKS GALLEY

20091112004.jpg僕がはじめてノルム展を見たのは高校3年生の時だったと思う。自動車免許取りたての友人を誘い、古河を出発し国道50号で茨城県を西から東に横断した。助手席に座りながらも水戸って遠いと思ったのを覚えている。あれから20年近く経っているから、僕はノルム展の2/3近くを観衆として付き合って来たことになる。
ノルムは水戸第一高等学校で同じ時間を過ごした美術仲間によって作られたグループ展だ。同窓生による趣味的お遊び展覧会だったら回を重ねるのは簡単かもしれないけど、4〜6人のグループ展が若干のメンバーの入れ替わりはあれど、それぞれ個々に制作活動を続けながら問題意識を持ちつつ30回も続くというのは凄いことだ。ノルム展は水戸だけでなく つくば美術館や岡倉天心記念五浦美術館でも開催されたこともある。若手アーティストとの対戦形式の"VSノルム"などはマンネリ化しそうになる自分達に外部からの刺激を与えようとしているようにも見えた。今年、30回目を迎えたノルムは、今回を最後にノルム展の歴史に幕を閉じる。僕もその歴史に付き合った一人として水戸のART WORKS GALLEYにて、その最後を確認して来ました。最後だからといって特に派手にすることなく、それぞれの「今」が、静かに展示されていました。
この展示は11月22日(日)まで。ちなみに今日(14日)はクロージングパーティが開かれているそうです。

2009年11月15日

眼をとじてー"見ること"の現在ー/茨城県近代美術館

20091112001.jpg水戸の茨城県近代美術館で「眼をとじてー"見ること"の現在ー」展を見て来ました。この日は入場無料ということで、ラッキー♪
河口龍夫の「闇の中のドローイング」体験は面白かったな。河口龍夫作品と同じように暗闇の中で鉛筆でドローイングしてみるのだ。
線を引いていると鉛筆を握っている指から紙までの距離が分からなくて、今こんな線を引いていると、いう実感がないから何だか不安だった。面を作ってみる。色の濃淡を指先だけで感じながら描いているととてもセクシー。気持ちがいい。点を打ってみる。線に比べると、1回の行為に掛かる責任が少ないだけ気が楽。打撃による振動が指先に作っている実感を与え安心する。点で線を作ってみる。線を引いた時よりも描いているもののイメージが頭に浮かんでくる。イメージは実物と同じではないけど。
紙全面に大きく描かず、チマチマ描いていたけれど、自分の触覚を確認しながらの作業は面白かった。
しかし、この体験のコンセプトは、目に見える自分の描いた線に束縛されずに自由に気持ちよく絵を描くことにあるように思う。でもそれって僕には慣れるまでちょっと辛い作業。それが束縛なのかな。

この展覧会のテーマは以下、HPより抜粋。
...................................................................
これは「見ること」を問い直す展覧会です。
 私たちの眼は、日ごろ、見えるものにとらわれ過ぎてはいないでしょうか。見えないもの、見ることができないものがあることを意識して見るとき、視覚体験は見るものをこえて豊かに開かれていくことでしょう。それは単純に想像の世界というものでもありません。視覚の束縛をこえて、世界を「見る」ことを追求した12人の近代、現代の作家を紹介します。 
...................................................................

2009年11月18日

巣箱にカエル

20091116200.jpg
何年か前に作った鳥の巣箱。これが鳥に人気がない。
空のペイントをした巣箱だから「空巣」と呼んでいる。「あきす」でも「からす」でもどちらでも良いんだけど、いずれにせよこの人気の無さを暗示したネーミングであった。
先日、デッキのパーゴラの上に設置してある空巣を通りすがりに見たら、窓からカエルが顔を出していた。
何を見ているんだか分からないが、じっと空のほうを眺めている。
そこに住むのは構わないが、パーゴラの上じゃ冬は氷点下。
もうすぐ雪降るから土の中に入った方が良いケロよ。

2009年11月24日

11月の連休も過ぎると....

20091124001.jpg
今年は何だか巷の連休が多かったような気がしますが......今年最後の連休も終わると、林の木の葉もすっかり散って、那須は完全に冬モードですね。
慌ただしい日が続くと、独りになりたい、若しくは、静かに過ごしたい衝動が沸き上がって来て、暖かい季節だったら迷わず川に行って流れの真ん中に立って釣りをして自分を取り戻すところですが、川が禁漁となると何で...........いっそ大雪でも降らないかなぁ。
うちのすぐ近くでまた住宅の建築が始まってるから、昼間、庭で作業してても落ち着かないしなぁ。
とりあえず、今夜はKeith JarrettのThe Melody At Night, With Youのお世話になろうか。

2009年11月25日

BEUYS IN JAPAN ボイスがいた8日間/水戸芸術館現代美術ギャラリー

20091112002.jpg水戸芸術館で「BEUYS IN JAPAN ボイスがいた8日間」展を見て来ました。(←もう先々週のこと...書き掛けのまま、あっという間に2週間経ってもうた)
僕が高校を卒業して東京で一人暮らしをはじめた頃、ワタリウムでヨーゼフ・ボイス展があった。ワタリウムの展覧会履歴を見ると1991年のことだったらしい。その時、僕は展覧会を見た後、館内の売り場にあったボイスの社会彫刻についての本を買って帰った。正直、自分には理解しきれなかったけど、ワタリウムにあるウォーホル、キースへリング、メープルソープ、ナムジュンパイク、ボイスなどは当時の僕には、とっても格好良く映った。
今回の水戸芸術館の「BEUYS IN JAPAN ボイスがいた8日間」は、1984年、西武美術館での「ヨーゼフ・ボイス」展を記念して来日した8日間に行われた、インタビュー、パフォーマンス、学生との対話集会などの記録と、ボイスと関わった人達のインタビュー、そしてボイスの作品が展示されていました。
僕は昼過ぎに入場したんですが、映像資料が多かったので、そんなにゆっくり見ていたわけじゃないんだけど時間が足らなくなりました(^^;
芸大で行われた学生との対話集会の様子がとても印象的だった。
ボイスはアーティストではあるけれど、政治的な活動家だと思う。社会彫刻という概念は、人間総てが、過去の規範に囚われずに、創造性を持って社会を構築していこうというものだと思う。画家という括りのなかで妙に安心して社会を斜に構えて見たとしても、それ自体が古い型にバッチリ嵌ったものであって、長いことその型に嵌りながら生まれて来た画家の現在を見れば危機感を持たずにいられないだろうとも言っていると思う。自然環境や芸術と経済、諸々に不安を抱える学生達との対話集会をボイスは望んでいたのだろう。
もちろん、ボイスの考えに皆が賛同するとは思えない。
だけど、その場に集まった学生達は、社会に不安や意見を持っているようには見えず、ボイスが話そうとしている事と見当違いなことを批評家のように語っているようにしか思えない。大人と子供.......それ以上の差があったのかもしれない。
ボイスの作品や来日に対する批判めいた意見を意気揚々と語る学生達に僕は気分が悪くなってしまった。
ため息をつくように無言で黒板に向かいチョークを持つボイスの姿が痛々しくもあった。それでも最後は笑顔で学生達と握手をして別れる。やさしい人だったんだなぁ。
この1年半後にボイスは他界している。

作品展示ブースのあと、ボイスに関わった日本人へのインタビューの中で、当時、学生としてその場にいた宮島達男氏の「次元が違った」というコメントに救われた気がした。

more...... "BEUYS IN JAPAN ボイスがいた8日間/水戸芸術館現代美術ギャラリー" »

2009年11月28日

38℃のホットミルクとストローベイルハウス

20091128001.jpg
那須の森林ノ牧場の中にあるカフェのホットミルク。
テーブルで固形燃料を使って温めるのだ。母牛が子牛にミルクをあげる温度は38℃なのだそうだ。うっすら湯気が立ち始めた温度が38℃とのこと。飲んでみる。かな〜り甘みを感じてとても美味しい(^_^)v 
飲食業で働く人なら知っているミルクを温める時の留意点。カフェオレやカップッチーノなどを作る時はミルクを65℃以上に温めないこと。この温度を超えると牛乳に含まれるタンパク質が変質しちゃうから味も変わっちゃう。イタリアのカップッチーノがアツアツじゃないのは彼らが猫舌なだけじゃなくてミルクの美味しい温度をしってるからなんだね。
でもここのホットミルクが美味しいのは温度のせいだけじゃない。
ここは以前、牛の放牧をはじめる時のプレオーブンイベントにお邪魔した森林酪農を行なっている森林ノ牧場に出来たカフェだからなのだ。
あの子牛たちが成長して、こうしてミルクを飲ませてくれたと思うと.....自然に、ありがとう、ごちそうさま、という気持ちが浮かんできます。

more...... "38℃のホットミルクとストローベイルハウス" »

2009年11月29日

MONDAINEの電池交換と修理

20091129400.jpg
愛用しているMONDAINEのCLASSIC。
先日、電池切れの様で止まってしまったので、ホームセンターのサービスカウンターに持って行ってみた。国産じゃないから出来るのどうか不安だったんだけど、海外の時計は外注に出すそうで、外注用のカタログを見ている受付の人も"モンダイン"とは読まずに「モンディーンっていう時計ですか?」とちゃんと読めていたからちょっと安心。
外注は1週間掛かるらしい。そして交換費用は730円、支払いは交換終了後。僕は納得して時計を受付に預けた。
一週間後、ホームセンターから電話があり、電池を交換したけど時計が動かないという。修理に回しますか?とのことだったので、まずは原因と見積もりを教えてもらう事にした。2週間経って連絡が無かったので、買い物のついでに直接受付に行ってみた。すぐに調べますとのことで、僕の携帯に電話があった。
「電池に付いてた絶縁シールを剥がしたら動き始めた、ということのなので.....修理はそれで完了ということでよろしいでしょうか?」と言う。も、もちろんです。
「費用はシールを剥がしただけなので修理ではなく電池交換代金の730円だけで結構です」と言う。も、もちろんでしょう(^_^;
何はともあれ、無事に帰ってきて良かった。
電池交換と修理、部署が違うと訳の分からないこと言われるのはお役所と似てますね(^_^;

2009年11月30日

ステーキ&フリットに想う

paris-bhv-steak.jpg
ステーキ&フリットと言えば「地球の歩き方・パリ」にも載っているフランスのカフェやブラッスリーでの定番ボリューム料理。ステーキと山盛りフレンチフライポテトが載ったそれを、今年の1月、僕らはパリで食ってやろうと思っていた。
パリに着いてから美術館ばかり忙しく廻り、4日目辺りで40度近い熱を出して丸一日寝込んでしまった僕は、翌朝、フラフラしながらも、マルシェを散策し、パリ市立近代美術館とパリのホームセンターBHVに行った。そのBHVのフードコートで僕が食べたステーキがこれなのだ。フリットではなくバターライスが載っているからステーキ&ライスですね(^_^;
僕がレジでステーキセットを注文すると、グリルの前に立ったおばさんが腰に手を当て、軽く腹を突き出し、台に置いてある何種類かの肉をトングで差してどれが良いか聞いてきた。僕が「サーロイン」と言ったのが通じたがどうか分からなかったけど、おばさんは僕が狙っていた肉を無造作に1枚取ってグリルに載せた。
おばさんは「ミディアム?」と聞き、僕は「レア!」と答えた。熱はあっても肉を食う自信はあった。
おばさんは何度か頷くように、任せておきなという顔をして肉をトングで押さえたり摘んで焼き具合を見ている。焼き方がワイルドだ。くわえ煙草が似合いそうだ。そう、小さい頃、商店街にあった焼きとり屋で焼き鳥が焼けるのを待っているような庶民的な感じが僕には身の丈で気持ち良かった。
付け合わせはマッシュポテトかバターライスを聞かれ、僕はバターライスを選んだ。
ソースはデミグラスかオニオンか聞かれ、デミグラスと答えた。
その場にあったなかで、最高にヘヴィーな一皿が完成したわけだ。
メルシー、と皿を受け取り、オーボワーと挨拶した。
おばさんは笑顔でオーボワーと答えた。

奥の皿はうちの奥さま用のロールキャベツ&マッシュポテト.......ひょっとしたらマッシュポテトの方がヘヴィだったのかもしれない(^_^;
内蔵が着いて来れるか自分でも少し心配になったけど、僕はこれをペロリと平らげた。美味しかった。

more...... "ステーキ&フリットに想う" »

BLOG News → Twitter

iconmonstr-twitter-3-32.png  iconmonstr-facebook-3-32.png  


About 2009年11月

2009年11月にブログ「KARAKARA-FACTORY」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2009年10月です。

次のアーカイブは2009年12月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34